AEWスター、ケニー・オメガがCBC.caのクリス・ダートと対談し、プロレスが如何に芸術であるかについて語りました。ケニーは自分の作品をエピソード型のテレビに例えるのが好きだと言いましたが、しばしば夜の劇場にようになることもあるそうです。
記事には、バッファロー大学の演劇・ダンス学科の助教授であるイーロ・レイン氏のコメントが掲載されています。プロレスを中心とした大衆娯楽を研究している氏は、プロレスを他の芸術形式に例えるならば、最も近いのは恐らく音楽劇だろうと考えています。しかし、このスポーツはきちんとした分類をせず、カーニバルの余興から派生し、ソープオペラと比較され、しばしばパフォーマンスアートにまで発展します。この柔軟性こそが、ケニーがこの業界で気に入っている点です。
「自分がやっていることをエピソードテレビに例えるのが好きなんだ。だけど、多くの場合、パフォーマンアートや夜の劇場のようになることがあります。プロレスの素晴らしい点の一つは、あなたがどこにいて、どのような観客の為にパフォーマンスをしているかによって、どちらか一方になる事ができるということだと思います。」
ケニーはリング上で活躍する為に純粋な運動能力に頼る事が出来るとコメントしましたが、「優れた運動能力の基盤」に頼る事は、長く、あるいは必ずしも興味深いキャリアを築くレシピではないと警告しています。
「私は、人間は誰でも故障するものだと認識していました。この種のスタイルには、非常に短い賞味期限があります。両端のロウソクを燃やして、自分の作品を振り返る事が出来るのは、スポーツ的に自分を追い込んだということだけですよね?テープやDVD、ファイルなどを使って、「昔、こんなことをやっていたんだ」と振り返る事ができるかもしれません。しかし、私にとってはそれだけでは不十分でした。私はすべてを捧げていました。」
「私のプライベートはプロレスによって失われていきました。ファンやプロレス仲間、仕事仲間との繋がりを作りたかった。このような精神的、肉体的な準備を経て、大局的に評価されない試合をして、彼等に不利益を与えたくなかったんだ。」
彼は「大局的に」評価される試合をするということは、最高のストーリーテラーになることだと考えています。また、それがパフォーマーとしての目標だったと言います。
「それはパフォーマーとしての目標でした。レスリングの様々なスタイルから学んだ事、研究したテープから学んだ事、ポップカルチャーから学んだ事、一般的な文化やメディアから学んだ事、これら全てをどうやってミックスするか?どうすればこれら全てを受け入れ、最高のストーリーテラーになることが出来るのか」
ケニーは11月13日に開催されたPPV「Full Gear」で"ハングマン"アダム・ペイジに敗れ、AEW世界王座を奪われて以来、レスリングをしていません。彼は現在、様々な怪我や病気に対処するための手術の準備をするため活動を休止しており、復帰は2月頃になると見られています。
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