MJF率いるピンナックルは先週、AEWに正式に登場しました。マイクでは、マックスウェル・J・フリードマンの右に出るものはいない、ということを思い知らされた瞬間でした。彼は毎週のようにその体を鍛え、リングでは皆の目を奪い、マイクで相手を切り裂いています。そして、今、彼はプロレス界のトップパフォーマーを集めた新派閥を率いるという、またとないチャンスを手にしました。
MJFが率いるピンナックルにはエリートタッグチームのFTR、新進気鋭のスターであるウォードロー、WWEのメインロスターでタイ・デリンジャーとして活躍した後、AEWではこれから多くのことを証明するショーン・スピアーズが所属しています。フォー・ホースメンのメンバーでスピアーズの父として知られるタリー・ブランチャードを中心としたこのグループは、特にカリスマ的で腹立たしいMJFを筆頭に、AEWのプレミアムな繋がりを持つ集団としての地位を確立するために必要なあらゆる要素を備えています。
「私はAEWで最大のホームグロウンタレントです。これは僅差どころではなく、不均衡なレースです。私はAll Inの第一試合でマット・クロスと対戦しました。All InがなければAEWは存在しなかった。それから、Double or NothingでAEWの歴史上初めての試合に出ました。私は人々が常に話題にしている男の1人であり、それをとても誇りに思っています。これからも私がAEWの顔であり続けると思っています。」
ヒールを演じているので、MJFがこの非常に短い旗艦で築き上げたものを、視点を変えて賞賛するという瞬間はほとんど訪れません。
「ニューヨーク州ロングアイランド、プレーンビューに住む、背の高くないユダヤ系白人の子供がいかにしてプロレス界の巨人になることができたかについて、誰も語りたがりません。多くの人が、私がキャラクターではないことを気にしています。私は24時間365日、MJFなのです。素直で正直な人間です。もし私が謙虚だとしたら、人々はもっと私のことを好きになってくれるでしょう。」
「私の出世街道は急勾配でした。23歳でAEWのトップネームになりました。私と同じレベルにいるのは、史上最高の選手の1人、ランディ・オートンだけです。しかし、彼は私と違って第三世代のスター。誰も私がプロレス学校に現れるのを固唾を飲んで待っていたわけではありません。そうつまり、私は、私の力でこの業界のトップになったのです。」
まだ25歳のMJFは、フォー・ホースメンを率いたリック・フレアーと同じ立場になるチャンスがあります。このグループは仲間を頼るヒールを演じることで、フレアー自身を開花させました。MJFにとって新たな領域で活躍するチャンスであり、緻密で献身的なタッグの名手FTRから、リング上で大きな恩恵を預かることになるでしょう。
フォー・ホースメンとの類似性が指摘されますが、4人のグループではなく、5人のアクティブなメンバーで構成されました。これはMJF自身がパフォーマーとして、アーティストとして、常にオリジナルで個性的な作品を作ることを目指しているからです。
「古いものを現代風にアレンジしたいと考えていました。ビッグ・ババ・ロジャースのポジションにウォドローがいるなんて、私達の才能は信じられません。彼は巨大で、フリーク・アスリートです。FTRは世界最高のタッグチーム、ショーン・スピアーズを世界中の人に見てもらうことにとても興奮しています。彼はAEWで適切なスポットライトを浴びたことがありませんが、これから人々が彼の素晴らしさを目にして、認めてくれることに違いありません。」
現在、ピンナックルはジェリコ率いるインナーサークルとの抗争を繰り広げています。MJFがジェリコと親交を深め、11月にチームを組んだのを始まりとし、そのストーリーは複雑に絡み合っています。サミー・ゲバラは一時的にインナーサークルを脱退、MJFはサンタナとオルティスにジェリコを裏切らせようとしましたが、その計画は完全には実現しませんでした。この2つのグループの戦いは、恐らく最終的にWarGamesのような形になるでしょう。
「昔のWarGamesの試合は、信じられないようなスペクタクルです。もし、インナーサークルとピンナックルが実現したら、最高のバージョンになることでしょう。個人的には、ライツアウトマッチやデスマッチを見ましたが、自分に合うかどうかが分かりません。ただ、この先、もし意味があるとしたら、レスリングビジネスの中で最高の血と根性の試合になるでしょうね。」
ピンナックルがインナーサークルを打ちのめした後、MJFは先週のDynamiteで自分の意図を説明し、AEWを定義する自分の派閥を作る計画を明確にしました。話はMJFがモクスリーが持っていたAEW王座を追っていた昨年の夏にまで遡ります。昨年9月のAll Outではモクスリーが禁止されていたパラダイムシフトを決めて勝利しています。これはMJFは主張し続けて来た「自分はAEWの幹部ではないから、チャンピオンにさせてもらえない」と言ってきた内容に関連します。その後、MJFはインナーサークルのメンバーとなり、さらに今度は自分のグループを作って初のベルト獲得への未知を切り開いていくというストーリーになっています。
「この物語は、この七ヶ月間の間、動き続けてきました。昨年の試合でグリフ・ギャリソンを倒した後、私はマイクを握り、もし私にぐるーぷがあれば、もし私の背中を見ている人がいれば、私は世界チャンピオンになれると世界に向けて言いました。その思いは何一つ変わっていません。」
「世界タイトルは、私にとって決定的な瞬間になるでしょう。私はカメラに向かって「あなたよりもわたしは優れており、あなたはそれを目の当たりにしている」と言うことができますし、それが真実であることは頭の良い人なら誰もが知っている事実です。ただし残念ながら、この世の中には常人の4分の1の脳みそしか持たない人間がいて、そういう人達の疑問を解決するにはAEWの世界チャンピオンになって分からせるしか方法がありません。それが私が世界で一番であることを証明する方法であり、その日をとても、とても楽しみにしています。」
NXTが火曜の夜に移行することで、Dynamiteは水曜の夜を無敵の状態で走ることが出来るようになります。MJFはプロレス界全体がMJFが作り出す残忍な殺戮をさらに見たくなるだろうと約束します。
「テレビ界にはカウンタープログラムの方法がたくさんあります。しかし、プロレス界には私にカウンタープログラムをしたり、私よりも高い視聴率を取ることが出来る人間はいません。もし火曜に移るのであれば、私のアドバイスは、そこに行って楽しんでてください。どんな形であれ、私と直接対決をしなくて済むことを喜んでください。ピンナックルを見る以外の選択肢はありません。ピンナックルを見ているということは、すなわち歴史を創造しているのを目の当たりにしている、ということなのです。」
SportsIllustrated
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