ポッドキャスト"Talk is Jericho"にてクリス・ジェリコとソニー・キスはソニー自身の性別の流動性とレスリングビジネスにおける多様性についてトークを交わしました。キスは以前、人々に自身の信憑性、存在を伝えたいと語りましたが、キス自身、またLGBTQコミュニティに対する無知なコメントも受け取っています。ジェリコはWWEのプロデューサーであるパット・パターソンはプロレス界で最も影響力のある人物の一人であり、ゲイでもあると語りました。
「プロレス界のパンテオンを突き詰めていくと、俺の師匠であるパット・パターソンはとてもスマートな人間で、彼はプロレス界のヨーダみたいなものだ。彼は100%ゲイで、誰かが彼をどう思うかは気にしないけど、もしもレスリングファンでビジネスについて何か知っているなら、彼はクリス・ジェリコ、スティーブ・オースティン、ザ・ロック、ショーン・マイケルズ、ブレット・ハートを教えてくれた男、その男なんだ。」
ジェリコは、彼の友人である故人クリス・キャニオンがゲイであることを知っていたが、それを本人は隠そうとしていた。もし彼が公にカミングアウトしていたとしても、友人の輪の中で誰もキャニオンを裁かなかっただろうと述べました。
「つまり、96〜99年にかけて、クリス・キャニオン、ディスコ・インフェルノ、ビリー・キッドマン、クリス・ベノワ、エディ・ゲレロ、ディーン・マレンコ、レイ・ミステリオというようなギャングを抱えていた。クリスがゲイであることは知っていたが、彼は口にしなかった。誰も気にしていなかったけど、彼は決して言わなかった。それが彼の自殺に繋がったんだ」
「彼は、カミングアウトすることを受け入れる事ができず、それが彼を非常に落ち込ませた。彼が亡くなった後に出版された彼の本を読んだんだけど、彼はバーで男に会いに行って、誰にも言わないからどれだけ寂しかったか、と書かれていた。彼が話してくれればよかったのに、誰も気にしてなかったのだから」
キスはキャニオンが友人達が気にしていない事をしっていたとしても、それは簡単なことではなかっただろうと指摘しました。LGBTQコミュニティが社会に歓迎されるようにあった今でも、一部のゲイ男性が親しい友人にカミングアウトした後、同じような友情を維持するのは難しいと述べました。
「同じように感じています。特に今の時代は時代がだいぶ異なってはいます。だいぶ変わったけれども、人々はまだ私達のことを見下しているようにも感じています。彼等は私と同じ部屋を共有したいとは思わないと思う。それも微妙に変わっていくのだけども。」
「率直に言って、そういうこともある。多くの男性は『OK、俺はゲイだ』みたいになりがちだけど、微妙な動きが違っていて、多くの人は落胆をしてしまうんだと思う。」
ジョージ・フロイドの死後、Black Lives Matterムーブメントが世界的に認知され始める中でジェリコはAEWがZoomを利用した大規模な会議を行い、全員で運動について、それを取り巻く問題について語り合った事を明かしました。キスはAEW会長トニー・カーン率いるAEWで彼等と対話が出来る事を評価していると加えました。
「"Black Lives Matter"が始まった頃、110人で大きなZoomコールをしたんだけど、それがとても素晴らしいと思った。20年間、WWEで働いていたけど、そんなことは一度もなかった。全員が電話で話し合った事はとても重要だと思う」
キスはこう加えます。「ビッキ−・ゲレロもいつもその話をしています。AEWでは違う種類の対話が行われています。とても素晴らしいです。とても実践的です。こういうことが起こった時には対話が必要です。そういった全てのことについて、何かが語られるべきで、T.K(トニー・カーン)がそれをやってくれるのが好きです」
Wrestling Ink
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