▼試合後の花月の発言への注目
Twitterのアカウントを消去した後、11.23新木場のアーティスト・オブ・スターダム戦で花月を殴打、そのまま敗戦となった。試合後に花月が「大江戸隊から追放する」とマイク。その後、アンドラスは試合後の2ショット撮影などには参加していない。
試合はセコンド介入や凶器を交えてのデスバレーボムで花月が買ったが、その後のマイクでこの二点が気になった。
・1回、1人になってユニットや団体の有り難みを考えるべきだ
・トップも狙えるのに何故一歩引いた試合をしているのか
前の言葉だけを聞くと,タッグトーナメントでもチグハグな部分が綻んでいた両者だけに、アンドラスの勝手な行動を諌めるような言葉に見える。大江戸隊にとってはベルトを失うきっかけにもなったし、売店や撮影に出ないということは団体への利益性という意味でも理解は出来る。
ただ、後の言葉の意味を考えると、捉え方が変わるのではないだろうか。このブログでも何度か取り上げたが、アンドラス宮城というレスラーはメインストリームではないところに一戦ずつ物語を作れる希有な才能の持ち主である。加えて、165cmという身長はスターダムの中ではかなり高い。悪魔が乗り移ったというキャラクターは仙女から引き継がれたものだが、故にシングルのチャンスというのはなかなか巡ってはこなかった。
▼アンドラス宮城の新たな道
例えばだが、花月のこの言葉がシングル戦線に向けての言葉だとしたら、風向きは変わるのではないだろうか。もしも、1人で放り出された彼女が突如、星輝や岩谷を襲撃したらどうだろう。
売店に出ないのも、そういう危険な匂いをさせた選手が終了後にファンと握手するギャップを避けるためだとすれば、これは非常に徹底されたイントロダクションとなる。
ユニットでの動きが当たり前になっているスターダムで、どう試合をしていくのかは気になるが、 もしどこかに組み込まれるようなマッチメイクになった時には何をしでかすか視線を奪うに違いない。もしかしたら、いつどこでだって襲われるかもしれないという恐怖を植え付けてくるかもしれない。それはスターダムの全く新しい空気ではないか。
大江戸隊は花月が率いるユニットである。アンドラスがフリーになって、大江戸隊に入るというのも彼女達の関係性を考えれば至極真っ当な流れだ。スターダムに参戦したのが今年の2月、スターダムのファンへの顔見せと花月とアンドラスの関係にまつわるストーリーが一周したと見れば、来年の2月まであと3ヶ月の間にさらに次の1年に向けた助走期間に入ると考えることが出来る。
多くのスターダムファンがアンドラス宮城、というのがどういうレスラーなのかはおそらく分かっただろうし、どことなくダークネスな空気もありつつ、ユニークさ、ファニーさも持ち合わせている。アーティスティックな一面も持っていることはユニットが違うファンにも知られるところだろう。
この状況は花月と対峙することでより歓声を得ることも、他のユニットと戦争してブーイングを得ることも自在に出来るようになったのではないか。
もし、そうなら彼女は自由な絵を描く権利を手にしたという事に他ならない。
【PREVIEW:今からでも遅くないスターダム Ep.6 花月】
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